心細い秋の夕暮れ

JUGEMテーマ:日々を楽しく

 

秋が深まり寒さが厳しい日が次第に増えてきた。夕暮れの時間が早くなり、つるべ落としに真っ暗になってしまう。そんな日には、何か心細く頼りなげに感じられることがある。賑やかで過ごしやすかった季節が過ぎ去り、あとは寒い木枯らし、そして雪を待つしかないー

こんな季節に特有のうつ病もあるそうで、私もその一人である。北国の秋の暮はわびしい。

 

10月中旬からやがてみぞれが雨が音を立てて降る11月いっぱいは、冬を前にして心細い日が続き、やたらとわびしくなる。12月初旬ころ、いざ雪が降る段になると意外にしゃきっとして、冬に立ち向かおうとする力が回復してくるのだ。

寒さに向かって雪が降るまでの期間が、一番嫌な時期ということになる。しかも寒い夕暮れなどには何とも言えない気持ちになってしまう。

 

『新古今和歌集』巻四、三夕の歌というのがある。

 

寂しさはその色としもなかりけり まき立つ山の秋の夕暮れ  寂蓮

心なき身にもあはれは知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮れ  西行

見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ  藤原定家

 

しっとりとして秋の夕暮れを読むこの三首。何とも言えない深い味わいのある歌ではある。ここにはわびしさにあふれているが、何か寂しさをいやしてくれる調べも入っているようだ。西行の、鴫立つ沢の秋の夕暮れがなかでも好ましい。

 

一方、俳句にも秋の夕暮れ、秋の暮の季語は勿論ある。

 

石棺の朱におどろくや秋の暮  飴山實

百方に借あるごとし秋の暮  石塚友二

 

余韻を残す短歌とズバリと言い切る俳句の性格が出ていて面白い対比である。

寒い日はこんな風に、先人たちがどのように秋を過ごしたかにふれてみて、そこに浸り気分を紛らせていよう。

 

 

あと1か月ばかりでこんな風景がー

| 俳句 | 10:00 | comments(0) | -
お薬の説明書

JUGEMテーマ:健康

 

高血圧の薬を服用している。20年以上は飲み続けている。薬は何年に一度か変えているが、現在の薬は3年ほど同じで、上は120台、下が70以下でほぼ安定している。

朝が4種類、晩が1種類で、朝の1つでも減らしたいと思う今の状態が安定しているので、あえて変えないほうがいいらしい。

 

月に一度受診し、1か月分の薬をもらってくるが、お薬の説明書というのがついてくる。今回初めてゆっくり読んでみたら、そこには何歳何か月と年齢が示されており、1か月単位で年をとっていることがわかる。年は1年単位でとるのが相場だと思っていたが、油断できない。

 

その下の欄に、薬の注意事項がこんな風に書いてある。

  1. ふらつきがおこることがありますので、車の運転や機械の操作などにご注意ください。
  2. めまいがおこることがあるので、運転等にご注意ください。グレープフルーツジュースにより作用が強くなることがあります。
  3. めまい、ふらつきがおこることがあります。車の運転や機械を操作する時には注意してください。このお薬の服用中はアルコール類の引用にご注意ください。強い日ざしをあびないように注意し、外出時は日焼け止めを使用してください。

 

血圧降下剤であるので、めまいやふらつきが起きることは知っていたが、通常はそれ以上聞いたことがないし、真剣に説明書を読んだこともない。

 

こうして見てみると、嘘みたいに興味深いことが書いてあった。グレープフルーツジュースで効果が強くなるというのは、なにか唐突で面白い。オレンジジュースはOKなんだ。薬が世に出るまでには、それにしてもいろんな検査をしているんだ。

 

外出時は日焼け止めを使用してください、というのにも意表を突かれた。日焼け止めをしないと、どうなるのだろう。ちょっとした、何か異常が起きるのだとおもうがー

 

薬を服用する際には説明書を読まなければならない。あまり読まないと思うが、読んだほうがいい。説明書には思いもよらない注意書きがしてあり、そこから薬の不思議の世界が広がっている。

 

| コラム | 06:00 | comments(0) | -
期日前投票に行く

JUGEMテーマ:おでかけ・散歩

 

衆院選の期日前投票に行ってきた。全国的に期日前投票は前回の2倍以上になっているという。

 

それにしても今回は、なにかひどい選挙になったものだ。一番の理由は対立する大きな政党がないということ。二つ目は政党の離合集散のみにくさが浮き彫りになったことで、後味が悪い選挙である。現内閣は嫌だが、投票は自民という、これまではみられなかった現象もある。

 

マスコミ各社の予測は自公で300議席超などとなっており、勝敗自体もすでについているかのようである。石川1区は自民の前職、希望の党、共産党の3人の争いだが、ここも全国の縮図のようである。

それでも投票に行ってきた。単なる1票でも、小さな意思表示はしなければならない。

 

今回は加えて、最高裁裁判官の国民審査の用紙も渡された。国民審査があることを聞いてはいたが、事前の告知は十分ではなかった。用紙をもらってから考える人もあったと思うが、判断不能である。せめてワイドショーででも、わかりやすくやってくれればと思う。

 

投票日の午後8時には、テレビ各局は政党別の当選者数の予測を出し、かなり正確な数字を出すので大変興味があった。今回はそれすら見たいとは思わないし、それに続く開票速報も同様である。

少しは変わった政治を見たいが、これまでとさほど変化のない時代が続くのだろうか。

 

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期日前投票に行く

JUGEMテーマ:おでかけ・散歩

 

衆院選の期日前投票に行ってきた。全国的に期日前投票は前回の2倍以上になっているという。

 

それにしても今回は、なにかひどい選挙になったものだ。一番の理由は対立する大きな政党がないということ。二つ目は政党の離合集散のみにくさが浮き彫りになったことで、後味が悪い選挙である。現内閣は嫌だが、投票は自民という、これまではみられなかった現象もある。

 

マスコミ各社の予測は自公で300議席超などとなっており、勝敗自体もすでについているかのようである。石川1区は自民の前職、希望の党、共産党の3人の争いだが、ここも全国の縮図のようである。

それでも投票に行ってきた。単なる1票でも、小さな意思表示はしなければならない。

 

今回は加えて、最高裁裁判官の国民審査の用紙も渡された。国民審査があることを聞いてはいたが、事前の告知は十分ではなかった。用紙をもらってから考える人もあったと思うが、判断不能である。せめてワイドショーででも、わかりやすくやってくれればと思う。

 

投票日の午後8時には、テレビ各局は政党別の当選者数の予測を出し、かなり正確な数字を出すので大変興味があった。今回はそれすら見たいとは思わないし、それに続く開票速報も同様である。

少しは変わった政治を見たいが、これまでとさほど変化のない時代が続くのだろうか。

 

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犬は元気に 主人は逆に

JUGEMテーマ:日常

 

暑いときには息も絶え絶えで、ゴロゴロ寝そべって、ほとんど動かなかった犬に精彩が出てきて結構動くようになった。

9歳という年のせいかと思っていたが、食欲が出てあれもこれもと、若い時のようにせがむようにもなってきた。

毛づやもよくなったようだし、歩く姿もどこか軽快に見える。散歩に出てもさっそうとしているみたいだ。

 

それに引き換え主人は10月の初めから風邪気味で、体調がすこぶる悪い。咳やのどの痛みはないが,悪寒がしたり頭痛があったりで、見た目より結構辛い。先週末に京博の国宝展に行こうと思っていたが、具合が悪いので中止としたくらいだ。相当にしつこい風邪で、お手上げの状態である。

 

東博の運慶展にも出かけたいが、この感じでは予定が立たない。

何か、健康な状態とはどういったものだか忘れてしまったようだ。

 

 

| コラム | 06:00 | comments(0) | -
歳時記 季語が多いのはどの季節?

JUGEMテーマ:秋の気配

 

買った本で2度読むことはめったにないし、全然読まずに山積みのままでおくら行きになった本の方が多くある。全集を購入しても読むのは2、3巻まで、であとの20巻は手付かずなどということは幾度もある。

 

そんな意味では漱石全集は繰り返し何度も読んでおり、コストパフォーマンスは非常に高い。しかし、それとは問題にならないほど、何回も何回も手に取って、程よい使用感がある本がある。国語辞書ではない。

 

俳句歳時記である。25年ほど手元にあるが、俳句づくりに必携であるばかりでなく、季節感を味わうには最適である。10種類以上の歳時記を求めたが、手元に残ったのが角川書店の「合本 俳句歳時記 第三版」である。吟行にも家庭でも使え、必要十分な情報が収められている一冊である。

 

 

その中身についてである。俳句の季語は季別に、春、夏、秋、冬、新年の順に掲載されているが、合本に収められているのは2514の季語だと同書にある。使っていると夏の部が他より分厚いのはわかっていたが、巻末に収録季語数の統計表がついているのに最近気づいた。

 

それによると、春552、夏724、秋503、冬510、新年225の季語が掲載されており、やはり夏の季語がダントツで多いことがわかる。

夏だけがなぜ飛びぬけて多いのだろうという疑問がわく。

 

季節の季語をさらに項目に細分化した数も載っている。その内訳は時候、天文、地理、生活、行事、動物、植物の7項目となっている。

内容を見ると動物の季語の合計は329のうち、夏が127(39%)もあり、2位・春の75を50ほども上回っている。また植物は合計696だが夏は245(36%)と、2位の秋より50ほど多くなっている。夏の動物+植物の季語の占める割合は、夏ののうちなんと51%に上っている。

 

ここで差がついているだけで、動物・植物を除いた季語の数は、四季ともにほぼ同じような数(新年は除く)になることを発見した。

 

夏の季節には動物が野山で活躍し、種々の花が咲き乱れるということが、統計表の中身を見るとわかって、面白かった。

 

歳時記の巻末にあった面白いデータを見つけた。歳時記本体には、もちろんまだまだ未知の世界が残されており、何を見つけることができるだろうか。

 

| 趣味 | 06:00 | comments(0) | -
大橋の架け替え工事

JUGEMテーマ:普段の生活

 

金沢駅に近く、浅野川に架かる中島大橋の架け替え工事が始まっている。自宅からは5分のところである。

通称・東大通り(正式には金沢市都市計画道路3・4・12号鳴和三日市線。読みはとうだいではなく、ひがしおおどおり)の橋で、金沢市の城北地区から金沢駅を経由して南部地区などを結んでおり、金沢市街地の交通を支える主要な幹線道路である。

 

金沢駅方面からみた中島大橋

 

交通量の多い道路でありながら、浅野川にかかる中島大橋は、ボトルネック、つまり橋の両側の道路は片側2車線だが、橋の部分だけが1車線と狭くなっており、割り込んでくる車があったりして、危ない地点である。

 

橋の部分が1車線

 

このため築60年と老朽化した中島大橋を架け替えることになり、これにより中島大橋の車線幅員を13mから20mに変更、4車線としてネックを解消することとなった。

 

しかし車の往来が激しく、道路を完全閉鎖しての架け替えは交通に支障が出るため、まず前段として、浅野川下流側に仮設橋を建設する工事が始まっている。仮設橋が完成した後に現在の中島大橋を解体し、4車線化された新橋の工事を行う。

 

一度仮設橋を建設して、その横で橋を架け替える工事を見る機会はあまりなく、かなり大掛かりな工事になる。完成までには2年ほどかかるのだろうか。

 

現在の橋の構造はローゼ橋といわれるそうで、浅野川の上流にある天神橋と同様のもので、薄いピンク色の橋でレトロな感じだ。新しい橋のデザインはどのようになるのか興味がある。

風景がどのように変化してゆくのか、継続して観察したい対象の一つである。

 

仮橋架橋工事中

 

 

| コラム | 06:00 | comments(0) | -
煉瓦造りに感じる秋 金沢四高記念館

JUGEMテーマ:秋の気配

 

金沢の中心香林坊交差点近くに旧制の第四高等学校があった。現在も煉瓦造りの建物が残っており、その半分が四高記念館として、もう半分が石川近代文学館となっている。

 

近代文学館では企画展「漱石と石川ゆかりの作家たち」が開かれている。パンフレットに「一見、石川県とは特に縁がないと思われる漱石ですが」とあるように、取り立てて取り上げるようなものは展示されていなかった。もともとあまり期待してはいなかったので、思った通りだったというだけだ。

 

 

 

わずかに金沢出身で漱石と帝大の同級生の藤岡作太郎、漱石門下の岡栄一郎宛の漱石の書簡が展示されていた。あとは泉鏡花、徳田秋声や杉森久英らが漱石について語る資料だけだったと思う。やはり漱石と石川県の関係はかすかなものであった。

 

しかしいつみても旧第四高等学校の校舎の外観と内部は金沢らしいものの一つであり、これを味わうだけで出かけた甲斐があった。煉瓦造りの建物にはあたたかさと郷愁を誘うなにかがある。

秋を感じるには、ここが最適である。

 

香林坊の大和百貨店の裏側にあたり、近くにはしいのき迎賓館がある。迎賓館から眺めると、広々とした芝生の向こうには、金沢城の石垣と緑が横に広がっている。

このように広々とした空間は城下町の中で、ここと城内の石川門から入って五十間長屋を望むポイントだけである。そこにいるだけで、すっきりと心までのびやかになる。

 

金沢観光の際には、この二つに足を運ぶことをおすすめしたい。

付け加えると、近代文学館では常設で泉鏡花の展示をしており、鏡花フアンは見逃せない。

 

鏡花直筆を歩めり秋の蠅  迷亭

 

 

 

 

| 金沢 | 06:00 | comments(0) | -
都市の魅力度 金沢8位

 

全国の市区町村と都道府県の魅力度ランキング「地域ブランド調査2017」が発表になった(民間シンクタンク「ブランド総合研究所」)。各県の幸福度とか移住したい町など、いろいろな角度から地域の魅力度を調査する一環である。

 

この調査は都道府県の部で茨城県が最下位になることで話題を集めているが、茨城は今年も定位置のままであった。仲間だった群馬・栃木は若干順位を上げた。

トップは北海道、2位は京都、以下東京、沖縄、神奈川で、わが石川県は10位に入っていた。石川は少し前までは影の薄い存在であったが、新幹線開業で認知度が高まったことがプラスとなったのだろう。それにしても意外の感、できすぎである。

 

市区町村の部では、1位が京都、2位函館、以下札幌、小樽、鎌倉、横浜、神戸、金沢、富良野、屋久島町と続いている。ベスト10に北海道が4つも入っているのは、どうしたことかと思う。これは北海道本体の魅力によるのだろうが、偏りすぎの感がある。屋久島町が入っているが、そこはどんな町か、どんな魅力があるのだろう。

 

 

わが金沢の8位は妥当な順位で、ベスト10に定着する都市力を備えていると考える。

 

この調査の項目は、魅力度、認知度、情報接触度、歴史・文化の町、芸術の町など多方面から成っていると聞く。それでも結果を見ると個人的な感覚とは隔離したところがある。調査に納得し、反面おかしいと思いながら、ずれを愉しんでゲスト10を眺めていればよい。

 

ひとつ不思議なのは、都道府県の部で東京は3位に入っているが、市区町村の部には東京23区が1つも入っていないということ。全国1000の自治体が対象になっているというが、東京23区はどのあたりにランクされたのだろうか。1つくらいはベスト10に入ってしかるべきだろう。

 

 

| 金沢 | 06:00 | comments(0) | -
徳川と前田を部下にもった部長

JUGEMテーマ:日記+情報

 

このほど全国藩校サミット金沢大会が開かれ、全国から徳川宗家18代当主や加賀藩18代当主など、旧藩主30人を含む48藩の関係者が集まった。地域に根付く藩校教育の伝統や精神を若い世代に伝える重要性を確認したという。

 

金沢の前田家当主は、東京石川県人会や県関係の催し物に折に触れて参加している。それと同様に、全国各地の昔の殿様が現在も何らかの形で活躍していることが想像される。

 

明治維新の際、藩主は東京に出てしまい地元との関係を断った時期もあったかと思うが、一概にはそうでもなかったのだろう。金沢では藩校が閉鎖となった後、藩校を下地に第四高等中学校(のちの旧制四高)を設立する際、巨額の地元負担のうち7割を前田家が支出したという。

 

それにしてもこれだけの藩主が集まっても、メインの挨拶は徳川家が行っており、昔の序列通りの面であるらしい。金沢でも加賀藩の藩主や家老の末裔が集まる会があるが、やはり家老の子孫たちは藩主を立てており、それに従っているように見える。

 

これは会社のOB会でも同じようであり、現役時代の上下関係がそのまま再現されていることが多い。人間同士の関係は、時間を超えて型にはまっているのを見ると、いじらしいような感さえする。

 

さて当代の徳川家と前田家の関係で、こんなエピソードが紹介されていた(北國新聞)。

 

前田家当代は徳川家当代より4歳年上だが、ともに日本郵船に勤めていた。この二人を部下に持った部長は、「徳川と前田の二人を呼びつけられるのは太閤様様(豊臣秀吉)以来、俺しかいない」と、恍惚感を味わっていた(徳川氏)。

 

相手は世が世なら将軍と百万石の殿である。二人に対し部長は多少の気を使っただろうが、徳川と前田は俺の部下だったのだ、と酒席のひとつ話として語ったかもしれないー

 

| コラム | 06:00 | comments(0) | -