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ブリューゲルの「バベルの塔」

JUGEMテーマ:お出かけ

 

美術館や博物館に行くのは、見たいと思っている美術品などの実物を目にするためである。今回富山美術館に出かけたのは企画展で何かというより、オープンした美術館そのものをみにいったのだ。

 

美術館に行く愉しみは、まだほかにある。全国の美術館でどんな展観予定があるかのかのポスターがずらりと貼られているコーナーがあること。ネットで調べればわかるが、一覧性はこちらのほうがはるかに優れており、ポスターのデザインも楽しませてくれる。

 

 

富山県美術館では、ブリューゲルの「バベルの塔」展が、大阪で開かれているのを発見した。「バベル」の塔は以前から気になっていた。専門的なことはわからないが、西欧の不思議が凝縮されたような一枚だ。この絵からは、めまいに似たズレを感じる。

 

そういえばNHKの日曜美術館で紹介しているのを見たような気がする。東京展は終わったのかもしれない。

 

パンフレットを持ち帰ったが、そこにはこのようにうあった。

 

ブリューゲルの最高傑作、24年ぶり奇跡の来日

 

魅惑の空想世界

壮大かつ緻密

 

―昔、人々が天まで届く塔を建設しようとした。しかしその野心が神々の怒りをかい、互いの言葉をばらばらの言語にされてしまう。意思疎通ができなくなった人々は散っていき、ついに塔は完成しなかった。

 

この旧約聖書に登場する「バベルの塔」の物語を、ピーテル・ブリューゲル1世は、壮大なスケールの構図と細部の緻密な描写を見事に融合して描いてみせました。

 

地平線まで見渡す風景にそびえ立つ巨塔。そこに画き込まれた建設現場と、米粒よりも小さな1400人もの人々。まさに最高傑作と呼ぶにふさわしい作品です。

 

ピーテル・ブリューゲル( 1525-1530頃生 - 1569没)は、16世紀のブラバント公国(現在のオランダ)の画家である。ルネサンスのすぐあとの頃か。

 

わが日本では織田信長や武田信玄、上杉謙信らが戦っていた時代である。そう考えると、ますます不思議である。

 

絵のことには無案内だが、気になる絵には時々出あう。「イカロスの墜落」もその1点だったが、数年前上野の東京国立近代美術館にやってきたので、小松から航空機に乗って見に行った。

 

これはギリシア神話に登場する発明家ダイタロスと、その息子イカロスの物語。ダイタロスの作った翼をつけて父と共に空に飛び立つが、太陽に近づき過ぎて、翼を留めている蝋が溶けて海に墜落し死んでしまった話だ。絵の右下に海に沈んでゆくイカロスの足が小さく描かれている。

これはブリューゲル作といわれる西洋の奇談の世界であり、そんなものに妙に波長があってしまう。

 

年齢とともに動きが少なくなり、反応が鈍くなってくる。大阪なら5年前だったら簡単に出かけただろうが、今回は見送りになろう。

今年中に京都と東京に予定があり、そろそろスケジュール調整に入ろうと思っておりその影響もある。

いつでもどこでも情報へのアンテナだけはしっかり立てておこう。

 

 

 

(写真は同展公式パンフレットより)

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