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JUGEMテーマ:自分が読んだ本
数学は嫌い、そんな人は圧倒的に多いでしょう。
私もその一人です。
ただし数学者には興味がありました。
数学者には、ずいぶん風変わりで、しかも魅力的な人はいるだろうと思います。岡潔さんのように。
そうしたこともあり、二宮敦人『世にも美しき数学者たちの日常』(幻冬舎)を読みました。
そもそも数学とは何かということにも興味をもっていたのです。
受験の数学と本当の数学とは異なるものだとは思っていたので。
この本は「7人の数学者と、4人の数学マニアを通して、その未知なる世界に触れる!」というものです。
二宮敦人にはノンフィクション『最後の秘境 東京藝大』があり、非常に面白かったので注目していたのですが、これは東京藝大のときと同様の手法、ノンフィクションとして書かれたものです。
最後のところに著者の感想があります。
「数学にかかわる話をいろいろ聞いたが、すっかり数学のイメージが変わった。
楽しそうに数学をしている人もいたし、古典数学こそが素晴らしい、現代数学は冬夏至だという人もいた。数学でお笑いをやっている人もいた。
明らかに一般人と違う雰囲気の人もいれば、とても話しやすい人もいた。」
「世間的には、数学以外はまるでダメってのが期待されている数学者像なのかもしれませんが」
この本を読んで私はすっかり数学者のイメージが変わったとはいえません。
この本を読むともっと変わった数学者が出てくるのかと思ったが、そうではありませんでした。
少しは数学に興味をもつことができるようになる記述があるのかと期待していましたが、それはありませんでした。
もう少しこってりした味づけに期待していました。
ただ非常に読みやすい本なのです。
数学者にちょっと触れてみたい、そう思っている文系の人には、おすすめです。
数学について、ちょっととっかかりができて、つぎにつながる要素が欲しかったのですが、ありませんでした。
少しは数学好きになれるかと淡い期待があったのですがー