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運転手さんに叱られますから

JUGEMテーマ:普段の生活

 

北國新聞に阿川大樹の「きょうの言葉」というコラムが毎日載っている。月に数回は面白いと思うものがある。その回数が多いのか少ないのかわからないが、コラムは難しいものだと感じる。

 

/26付では、バスの中で座ろうとしない子供に、母親が言った言葉を取り上げている。

 

「ほらちゃんと座っていないと運転手さんに叱られますよ」

その時車内放送の音がした。

「運転手です。私は叱りませんが、立っていると危険ですので、お母さん、お子さんをちゃんと座らせてくださいね」

その場に居合わせた乗客の一人がネットに書き込んでいた話だ。

 

ネットを見た作家が書いたものを見て私が書いた、いわば孫引きで申し訳ないがー

 

阿川は何を言ったかというと、本来自分がやるべきことをやらせようとするとき他人を持ち出し、あたかもその他人の目があるからやらなくてはならないように言うのは、問題をすり替えているし、自分を外に置いた不誠実な態度ではないかということだ。

 

私が運転手なら平凡に「走行中は危険ですので、席にお着きください」というようなことをいうであろう。お母さんを名指しで言うようなことはしない。それいえば母さんは子供のことだと分かって、自分で注意するに違いない。お母さんより、運転手の言葉が私は気になる。

 

そして母親だったら。バスの中で立っているのは危ないし、いけないことだという具合に叱るだろう。いけないことというのは、第三者からみての意味を含んでいる。

 

問題と直接関係ないが、この話は何となく現実感に乏しい気がする。例えばあのDJポリスの対応をテレビで見ているように。私が思うに、この運転手は都会の路線のそれであり、ローカルの運転手ではないだろう。身辺にはまずいない。都会と地方の格差のように見える。

一方、このようなお母さんはどこにでもいるに違いない。

 

誰かに何かを言われるからと言ってたしなめるのではないというが、誰かの目を意識して行動すすれば、それは倫理的な行動につながると思う。

誰かの目、とくに神の目を意識して行動することは、自分がやろうとしていることを見つめなおすことにつながると考える。

 

阿川の主張には正面から向かい合っておらず、どこかズレがあるようだが以上のことを考えた。孫引きに免じて許してもらう。

 

 

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