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9/24に新宿区立漱石山房記念館がオープンした。
文豪・夏目漱石の記念館がこれまでなかったというのが七不思議である。千駄木にはすでに文京区立森鴎外記念館がある。
漱石フアン必見の資料が集められているのだろうが、その中には漱石が茶目っ気を出して書いた「吾輩は猫である」の猫の死を伝えるはがきも一般公開されており、通称「猫の死亡通知」として知られるものである。
日本経済新聞(8/2付)によると、はがきは1908年、漱石から児童文学者の鈴木三重吉ら門下生4人に宛てて4枚が出されたが、寄贈されたのは、うち俳人の松根東洋城宛てのものである。
はがきは黒枠で縁取られ、療養中だった猫が死に「埋葬」したことを知らせるとともに「御会葬」には及ばない、などと記している。漱石の妻の回想録「漱石の思い出」などによると、この猫は漱石の自宅に迷い込み、漱石の意向で飼うことが決まった。
はがき4枚はほぼ同じ内容で、他の3枚は、日本近代文学館(東京都目黒区)などが所蔵している。
松根東洋城というのは知る人ぞ知る俳人で、漱石が松山に赴任していた時の教え子である。彼が宮内省式部官のとき、大正天皇から俳句とは如何なるものかと問われ「渋柿のごときものにては候へど」の句を奉じたことが有名だ。
茹で栗を峠で買ふや二合半 東洋城
これは漱石に推奨された句である。
漱石山房は早く見たい。ついでに近くの早稲田あたりを歩いてみよう。
俳人・東洋城が出てきたのでー
昨今の俳句の世界で売れているのが夏井いつき。かつての金子兜太をしのぐ人気だ。レギュラーのテレビ番組を持ち、歯に衣着せぬ舌鋒で出演者の句を批評する。とりわけ梅沢富美男とのバトルは、番組一番のウリだ。番組として面白いが、少しマンネリ気味。俳句の添削も同様、パターン化してきたかなと感じる。
ところで夏井の代表句ってなに?