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JUGEMテーマ:気になること
皆さんは「この子」という言葉をどのようなときに使いますか。
自分の子供を間にして誰かと話している時や、最近では犬・猫をいう場合がありますね。バー・ラウンジでも、あの子、この子を使っています。
ところで、世のなか将棋の藤井四段の話題でもちきりですが、ずっと前テレビの将棋番組でこの言葉が出てきた印象的な場面がありました。
戦い終わっての感想戦だったと思いますが、対局した両棋士に加え若き中原誠と彼の大先輩棋士が、ああでもない、こうでもないと検討していました。
中原誠は名人などタイトル獲得数64という大棋士です。藤井四段は谷川・羽生以来の天才といわれていますが、私は中原誠もここに入ると思っています。
感想戦ではいろんな進行を検討していましたが、当時すでにタイトル保持者であった若年の中原は言葉少なで、聞いていて彼の実力の片りんも見せないままでした。番組が終りに近づいたころ、先輩棋士(中原の師匠、高柳敏夫名誉九段だったか)がこういいました。
「この子」は黙っていますが、今でてきたことやそれ以上のことをすべてわかっているのですがー
このようにフォローしたのです。多分師匠が見かねて発言したのだろうと思いますが、見ていてちょっとユーモラスな感じでした。
この「この子」が、何十年経ってからも、なぜか心に残っています。
そして先の3人の天才に中原が入らないのは、口が重く、早見えがしないような感があったからだろうかと思い返しています。
さて昨日の「この子」です。
ヤマダ電機に行って、スマホのコーナーで冷やかしをしていたときです。応対したのはしっかりした若者で10分ほど話を聞きました。
理解できるところ、できないところはありましたが、時々展示してあるスマホを指でさし、はじめはわからなかったのですが「この子」という風に聞こえました。何だろう。
説明しているスマホをさして「この子」といっているのを確信したのは、何回目かに聞いた時でした。店頭で営業する者にとって、スマホはわが子の様なものなのか。私にとっては、新語のようでした。
ただし店員皆がそういう具合に「わが子」というのかどうかは、まだ確認していませんので―